筋膜９ 筋膜目撃？

筋膜って、見たことありますか？実は、見たことある方多いと思います。

生きている動物や人間の筋膜は、くもの巣状の組織の間は、実際は、間質液という粘性のある液体で濡れているので擦りあわずにスムーズに保たれているのです。鶏肉の皮をむいたときに、筋肉との間にあるキラキラした透明の膜がありますね。それがまさに「筋膜」！

ニワトリさんの構成組織（お肉など）も、全部筋膜で包まれ、その場に収まるように支えられているので、ニワトリさんの形をしているというわけです。

筋膜８ ファシャリリースのメリット（体液 の流れ /神経通路）

 筋膜系のワークをすることに付随するメリットに、呼吸が整うことを述べましたが、体液・神経系の流れも、おのずから整ってくることもうれしいことです。

体液の通路を正しく体に提供する筋膜が整うことで、ゆがみのせいで、一部がよれていたり、つぶされていた可能性のある管のゆがみも解消されます。

筋膜リリース手法は、回数を経てからだ全体の筋膜をととのえていく手法なので、リリースが進んで行くうちに、ゆったりゆとりのある筋膜の間に、体液・神経の流れ道が全身に確保されてきます。

●血管の循環がととのうことで、血液のめぐりがよくなり細胞が必要な酸素や栄養素を供給しやすくなり、血行がよくなり、肌の調子がよくなり、イキイキとした若々しい皮膚が取り戻せる可能性もあり♪

●リンパ管の通路も整うので老廃物の排出もうながされます。流れ道が狭くなることで体内に蓄積されて、むくみの原因になっていた余分な水分が流れ始める。

●神経経路がきちんと整うので、手足など抹消の痺れなどの不調が解消することも可能になります。

それゆえ、ファシャリリース（筋膜リリース手法）により、ゆがみが、正しい形にもどってくることによって改善されることは、見た目や痛みの解消だけではなく、生理的メンテナンスや免疫の面でも大きな役割を担っています。

筋膜７ ファシャのリリースと深いリラクゼーション・呼吸

筋膜系のワークは、特にリラクゼーションを目的とはしていないのですが、コリや痛みが解消し、不調の原因であった血液・リンパの循環がよくなり、呼吸が深くなる効果が期待できます。呼吸が深くなると、カラダに酸素が供給され、自然と副交感神経が活性化されてきます。

心と密接に連動しているカラダがリリースしてくると、精神にも深い変化、リラックスをもたらすという声も聞かれます。

呼吸は、人間の心身にとても大事です。

 

呼吸は、きちんとカラダを動かしている状態では普通は自然と出来るものなのですが、ITや便利な交通機関や、便利な道具が普及した昨今の日常生活では、カラダを動かさなくても暮らせてしまいます。少ない空気を吸って吐いてと、体に出入りする空気の絶対量が少なくても維持できてしまうので、それが慢性化されてしまって、浅い呼吸のパターンができてしまう！！　あまりにも、呼吸が浅い状態が慢性化されすぎていて、深い呼吸が出来なくなる状態になっている方もいます。（残念ながら、若い層でも、最近では、とても多いようです。）

筋‘筋膜がやわらかく、しなやかになるために、欲しがるのは、酸素なんです！。

供給される酸素が少なくなると、固くこわばっていきます。

筋膜系のワークの施術中、とくに深いレベルのリリースを施術者がおこなう場合、クライアントに呼吸のリズムを一緒に行ってもらうことがあります。（クライアントと施術者が協力して行っていくユニークな手法でもあります。 ）

筋肉筋膜の特性について理解すると、どうして呼吸とともに行うのがお分かりになると思います。呼吸筋・筋膜のリリースの特別特化施術もあります。これを体験した後、自分の呼吸が深く変化していくのを体験していただくことができるかと思います。

深く呼吸している感覚を毎日意識するように、たーーっぷりと呼吸をして、

健康を取り戻して行きましょう。

筋膜６ ファシャセラピーの基本プログラム Kumiko Lawrence, LMP

カラダ全体を立体的な蜘蛛の巣のように張り巡っている筋膜が、ゆっくりと変化してくるというのは、長い時間軸でみる必要があります。数回のセッションを定期的に経て、根本から改善をするスイッチに入ると、カラダはの中では、ちぢこまった筋膜がゆるんでリリースしてくる過程に入ります。カラダは、意外と素直で、徐々に変化のプロセスに入り、進路を変えてくると、しなやかな筋膜に変化してくるのです。

筋膜が変化してくると、カラダ全体が整ってくるということの意味がここでもご
理解できると思います。

まずは、表層筋膜（皮膚の下、カラダの表面を覆う筋膜。頭の先からつま先までウエットスーツのように覆っています）を施術者の手でゆーーくりと押し伸ばした感覚を体験してみてください。初回は、全身のウエットスーツ、頭のてっぺんからつま先まで、全体の袋？の部分から始めます


まずはアセスメント込の初回の体験をしていただいてから、続きをご依頼いただくことをお勧めしています。もちろん、クライアントさんそれぞれなのですが、初回のあと、だいたい５回くらいのスパンで「変化のプロセス」のプロセスが期待できるかな？という感じでしょうか？初回のあと一週間ごと２回、隔週３回、くらいのプログラムで定期的にリリースを受けていただいくと、進路を変える方向が見えてくる方が多いです。

そして、その後は、しなやかに固まりにくくなった筋膜を維持するために、定期的にメンテされるのが理想です。

 

筋膜５ ファシャセラピーとは by Kumiko Lawrence,LMP

Kumiko Lawrence,LMP's work

ファシャセラピー（筋膜リリース手法）は、カラダを立体的なつながった膜組織システムと考える手法です。歪んだり、癒着したりという問題の出ている筋膜をリリースするために、筋膜の特性に特化して、ゆっくりとした持続的な圧を一定時間くわえ、じわーーと３次元的にストレッチを行い開放して行きます。

頭頂からつま先まで、筋膜が立体的につながっているとイメージすると、「筋膜を整えることで身体のバランスが整ってくる」のが理解できると思います。

ゆがみがあったり痛みを起こしていた場所の症状の改善・一部の不調の改善だけでなく、身体構造をかえ、からだ全体が整ってくる手法です。（例としては、足の牽引によりリリースすると、腰の問題が解消する、頚部のリリースにより呼吸パターンが改善するなど、）

まず初回は、問診、姿勢や触診のアセスメントから始め、姿勢、からだのクセ、歪みの出ている原因の箇所を大まかに探り、ウエットスーツの状態のように皮膚の下の体を包んでいる表層筋膜からアプローチします。表層のゆがみを出ている原因の箇所をみつけ、短縮している筋膜や可動に制限がでている筋膜を、ゆっくりやさしい圧で伸ばしていく感じからはじめます。筋膜の特性として、反応するのは６０～９０秒とゆっくりなので、施術自体も一箇所のストロークがじわーーとゆっくり押し伸ばすような感覚でしょうか？

頭のてっぺんからつま先まで連続しておおわれている表層筋膜（ウエットスーツ）に出ている歪みは、その引っ張りから生じた歪みが全体に波及して行き、外から内にも歪みは影響します。すなわち、上着に引っ張られた中身まで（骨格構造にいたるまで！）ゆがむという構造になっているのです。

 

 

「マッサージ」という感じイメージされると、ファシャリリース（筋膜リリース手法）を初めて体験される方には、不思議な感覚かもしれません。シワシワになっているシーツにゆーーくりとアイロンをかけることにより、きちんと整った形のシーツを仕上げることができるイメージを想像してみていただくと感じがつかめるかもしれませんね！
きちんとしわの伸びたシーツ、、
気持ちいいですよね♪

 

筋膜４ 筋膜の機能

筋膜とは、頭のてっぺんから足のつま先まで、体の構成要素すべてを、立体的な３次元のネットのように連続して結合している組織です。体の表層（皮膚の下）から深層（毛細血管や神経など）まで、すみずみまでネットワークして続います。

からだのあらゆる構成要素は、筋膜という結合組織に覆われていることによって、あるべき場所に収まるように支えられ、保護されています。「第二の骨格」と呼ばれることもあるのですが、くもの巣のような？綿がしのような？繊維状の美しい組織です。

ー筋膜の機能ー

１）支える　

２）保護する　

３）姿勢を保つ　

４）神経・体液の通路を提供する

 短縮して、ゆがんだ筋膜は、これらの大事な機能を阻害します。ただ、筋膜は治癒力も備えているので、ただしいアプローチでリリースされれば、改善することが期待できます。

 

美しいたたずまいだし、素直なんです、きんまく君！（だから 大好き！）　体の中の静かな小川のせせらぎを調整しています。

 

筋膜３ むくみも筋膜の影響の場合が、、、

筋膜は、神経や体液の通路を正しく保つ役目も請け負っているので、ゆがみがおこっていると、筋膜の間に張り巡らされた神経網・体液網（毛細血管やリンパ管）を圧迫してしまいます。ゆがんだ部分の神経の伝達を阻害し、血液やリンパ液の循環を悪くさせることでむくみを生じさせ、末梢神経の異常や、内臓系の異常など、全体の体調にも影響していくことになるのです。


 体液の通路を正しく体に提供する筋膜が整うことで、ゆがみのせいで、一部がよれていたり、つぶされていた可能性のある血管・リンパ管のゆがみも解消されます。筋膜リリースは、回数を経てからだ全体の筋膜をととのえていく手法なので、リリースが進んで行くうちに、ゆったりゆとりのある筋膜の間に流れ道が全身に確保されてくるので、からだ中の体液循環がととのいます。

血液のめぐりがよくなり細胞に酸素や栄養素を供給しやすくなり、リンパ液の通路も整うので老廃物の排出もうながされ、むくみの原因になっていた余分な水分が流れ始めます。 神経経路も整うので、手足など抹消の痺れなどの不調が解消することも可能になります。

それゆえ、ファシャリリース（筋膜リリース手法）により、ゆがみが、正しい形にもどってくることによって改善されることは、見た目や痛みの解消だけではなく、生理的メンテナンスや免疫の面でも大きな役割を担っています。
 

筋膜２ ゆがみ・よれが発生すると…

筋膜は、全身つながっている組織なので、カラダの一部の筋膜にゆがみやよれが生じると、立体的に体中につながった筋膜を通して、その歪みは全身に波及します。

一部がよれてくっついてしまったセーターを想像するとわかるかと思いますが、一部のよれが全体の形をくずしてしまいます。筋膜が「第二の骨格」といわれるゆえんです。筋膜は、姿勢を正しく保つためにとても大切な組織です。

第二の骨格として体を支えてくれている強さを持ちながら、、、でも残念ながら、ねじれ、縮み、その形を形状記憶しやすい、、という特性も持っています。（きんまく君、余計なこと覚えちゃうの速いのだね、、笑）

筋膜のゆがみは、けがなどによる損傷、　呼吸・歩行の動作パターン、職業・趣味の動作パターン、心理的状況、また加齢によって影響を受け続けています(たとえば、ずっとパソコン、運転していたりという前かがみ、長時間にわたる一定の姿勢）。筋膜はねじれ、縮めた状態の姿勢を形状記憶させていき、そのゆがんだ形が癖になって形作られてきてしまいます。（きんまく君、余計なことを覚えるのは得意だし、、）
一部が歪んだ癖を持つと、それを補うように、他の部分がむりにバランスをとろうと体の他の部分によけいな緊張を呼び込んでしまい、その部分の筋膜もゆがんだ形に変化してしまい、全体がどんどん崩れた形に形状記憶されてしまうという悪循環に陥るのです。（ヤバい気配が、、、）

現在明らかな不調や痛みを意識しなくても、そのゆがみが強固に固まってくると、それらは、筋肉の拘縮、ひいては骨格のゆがみを引き起こし、やがて痛みやあきらかな不快感として現れてくることがあります。（あああーー泣）

 

 重力の影響もうけてしまう筋膜（きんまく君）なので、施術をさせていただいていると、よれやねじれのない方はいらっしゃいません！でも、「ヤバい気配」や「あああーー泣」の状態は、ファシャリリース（筋膜リリース手法）で改善することもできるし、改善後は悪循環にまたしても陥らないようにメンテをしてゆくことができます。きんまく君はちゃんと手入れをしてあげると、わりと素直なのです。

 

 

筋膜１ 筋膜とは、What is fascia?

筋膜（Fascia)とは、体の構成要素すべてを、立体的な３次元のネットのように、連続して結合している組織です。体の表層（皮膚の下）から深層（毛細血管や神経など）まで、頭のてっぺんからつま先まで、続いてます。


からだのあらゆる構成要素は、筋膜という結合組織に覆われていることによって、あるべき場所に収まるように支えられ、保護されています。


不思議なことに、施術の際、「筋膜」という言葉を使いますが、初めて聞くとおっしゃるクライアントさんがたくさんいらっしゃいます。筋膜とは、人間（動物）の動作と安定を考える上で、欠かせない要素なのですが、今のところ、あまり知られていないようです。

「膜」といいますが、顕微鏡写真でみると、くもの巣か綿菓子のような、繊維状のふわふわな産毛のような組織です。みかんを想像していただくと分かりやすいかもしれませんが、みかんの皮をむくと、白い繊維で皮と房の間がくっついていて、中のそれぞれの房の間にも、産毛のような白い繊維でくっついてつながっています。筋膜は、このイメージで考えるとわかりやすいと思います。

●浅筋膜：　皮膚や脂肪層のすぐで、カラダをウエットスーツのように覆っている表層の筋膜

●深筋膜　：筋肉そのものを覆う、筋肉を包みで包んでいるイメージ。粘土で筋肉様の棒をつくりそれをラップで包んだイメージ

筋膜ってこんな感じです。

カラダの中で、かなり詩的な存在だと思うんですよね、筋膜って。

アプローチに対して素直に反応してくれやすいのも、ポイント高し（施術者的に）！

素直で美しいきんまく君が大好き！

Kumiko Lawrence,LMP

photography by KL