筋膜（Fascia)とは、体の構成要素すべてを、立体的な３次元のネットのように、連続して結合している組織です。体の表層（皮膚の下）から深層（毛細血管や神経など）まで、頭のてっぺんからつま先まで、続いてます。
からだのあらゆる構成要素は、筋膜という結合組織に覆われていることによって、あるべき場所に収まるように支えられ、保護されています。
不思議なことに、施術の際、「筋膜」という言葉を使いますが、初めて聞くとおっしゃるクライアントさんがたくさんいらっしゃいます。筋膜とは、人間（動物）の動作と安定を考える上で、欠かせない要素なのですが、今のところ、あまり知られていないようです。
「膜」といいますが、顕微鏡写真でみると、くもの巣か綿菓子のような、繊維状のふわふわな産毛のような組織です。みかんを想像していただくと分かりやすいかもしれませんが、みかんの皮をむくと、白い繊維で皮と房の間がくっついていて、中のそれぞれの房の間にも、産毛のような白い繊維でくっついてつながっています。筋膜は、このイメージで考えるとわかりやすいと思います。
●浅筋膜： 皮膚や脂肪層のすぐで、カラダをウエットスーツのように覆っている表層の筋膜
●深筋膜 ：筋肉そのものを覆う、筋肉を包みで包んでいるイメージ。粘土で筋肉様の棒をつくりそれをラップで包んだイメージ
筋膜ってこんな感じです。
カラダの中で、かなり詩的な存在だと思うんですよね、筋膜って。
アプローチに対して素直に反応してくれやすいのも、ポイント高し（施術者的に）！
素直で美しいきんまく君が大好き！
Kumiko Lawrence,LMP
photography by KL
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